INDUSTRIAL STORAGE BATTERY

電源システム事業

停電時でも電力を絶やさぬという使命のもと、
非常用電源の導入から保守まで一貫対応

電源システム事業では、突然の停電時にバッテリーで電気を供給する非常用電源システムを取り扱っています。各産業施設の多様な電気設備に伴う蓄電池・電源装置の納入・施工からはじまって日常点検・予防保全・更新まで、一貫して迅速・的確なサービスを提供。非常用電源のエキスパートでもあるGSユアサと提携し、その製品を取り扱い、作業のほとんどについて、必要資格を有する自社社員で行い、確実な技術力で長年にわたって地域の信頼を獲得しています。

01非常用電源とは?

常用電源である一般商用電源が地震をはじめとする何らかの原因で停電してしまったときに避難誘導用照明、消防設備や医療機器などの重要な設備が正常に作動できるように、規定時間バックアップする電源のことを言います。

電力会社から送られた電気で、
建物の明かりがついています。

しかし、雷により停電が起きると
明かりが消えて真っ暗に・・・。

そんな時に『非常用電源』があれば

『非常用電源』(蓄電池設備)から電気を送り、
明かりがつけられます。

02非常用電源の使用施設

非常用電源は、オフィスビルや工場、病院、上下水道施設、電力施設、通信施設、鉄道関連施設、原子力施設など、人々の暮らしや産業を支える重要な施設の至るところで使用されています。

04精密点検の流れ(電源装置・蓄電池)

  • 作業前にミーティングを行います。

  • 測定機・工具を準備します。

  • 装置の運転状態を確認します。

  • 装置の運転状態を測定します。

  • 蓄電池の電圧を測定します。

  • 蓄電池の内部抵抗を測定します。

  • 蓄電池の温度を測定します。

  • 蓄電池端子部の締め付けを確認します。

  • 蓄電池・蓄電池端子カバーを清掃します。

  • 装置の内部を清掃します。

  • 装置の内部の絶縁抵抗を測定します。

  • 各種部品の状態を確認します。

  • 装置の動作測定を確認します。

  • 出力電圧の波形を確認します。

  • 各種警報の動作を確認します。

  1. 作業前にミーティングを行います。

    ミーティング

  2. 測定機・工具を準備します。

    測定機・工具準備

  3. 装置の運転状態を確認します。

    運転状態確認

  4. 装置の運転状態を測定します。

    運転状態測定

  5. 蓄電池の電圧を測定します。

    電圧測定

  6. 蓄電池の内部抵抗を測定します。

    内部抵抗測定

  7. 蓄電池の温度を測定します。

    温度測定

  8. 蓄電池端子部の締め付けを確認します。

    締め付け確認

  9. 蓄電池・蓄電池端子カバーを清掃します。

    カバー清掃

  10. 装置の内部を清掃します。

    内部清掃

  11. 装置の内部の絶縁抵抗を測定します。

    絶縁抵抗測定

  12. 各種部品の状態を確認します。

    部品状態の確認

  13. 装置の動作測定を確認します。

    動作測定

  14. 出力電圧の波形を確認します。

    出力電圧確認

  15. 各種警報の動作を確認します。

    警報確認

05蓄電池交換の流れ

  • 蓄電池を取り出します。

  • 取り出し後。

  • 新しい電池をご用意します。

  • 新しい電池を設置します。

  • 端子の接続をします。

  • 端子を締め付けます。

  • 内部絶縁の措置をします。

  • 電圧を測定します。

  • 作業が完了しました。

  1. 蓄電池を取り出します。

    取り出し

  2. 取り出し後。

    取り出し後

  3. 新しい電池をご用意します。

    新しい電池

  4. 新しい電池を設置します。

    設置

  5. 端子の接続をします。

    端子接続

  6. 端子を締め付けます。

    端子締め付け

  7. 内部絶縁の措置をします。

    内部絶縁

  8. 電圧を測定します。

    電圧測定

  9. 作業が完了しました。

    作業完了

06Q&Aコーナー

「蓄電池液面低下」が発報しました。

蓄電池の電解液量を確認し、減少している場合は最高液面線まで補水してください。

精製水の寿命はあるのでしょうか?

精製水には特に使用期限を定めていませんが、3年を超えたものの使用については、品質上、推奨していません。

蓄電池設備に関する消防法令の改正について教えてください。

2024年1月1日から蓄電池設備に関する消防法令が改正されました。

改正の内容

1)消防法令における蓄電池容量の単位が[Ah・セル]から[kWh]に変更されています。

2)火災予防条例の対象が、4,800Ah・セル以上の蓄電池設備から10kWhを超える蓄電池設備に変更されました。

3)20kWh以下の全ての蓄電池設備は、電気設備設置届(蓄電池設備設置届)が不要となりました。

以下に一例をご紹介します。

【制御弁式据置鉛蓄電池の場合】

改正前:MSE-150 150Ah×54セル=8,100Ah・セル
⇒4,800Ahを超えているので届出が必要です。

改正後:2V(鉛蓄電池電圧)×150Ah×54セル=16.2kWh
⇒20kWh 以下ですので届出は不要です。

※同一の部屋に複数の蓄電池設備を設置している場合は、合計した蓄電池容量となります。

電池の寿命年数や電源装置の耐用年数、装置の推奨交換年数を教えてください。
  1. ①ベント形鉛蓄電池の期待寿命: HSシリーズ(5~7年)、CSシリーズ(10~14年)
  2. ②制御弁式鉛蓄電池の期待寿命: MSEシリーズ(7~9年)、SNSシリーズ(13~15年)
  3. ③電源装置の耐用年数(15~20年)
  4. ④装置の部品交換推奨年数

※部品は一般的なものであり、個別には異なる場合もあります。詳細については、お問い合わせをお願いします。

  • 冷却ファン(4年)
  • 電解コンデンサ(8年または10年)
  • ヒューズ、継電器(8年)
  • デジタルパネル(10年)
  • 制御基板(8年または10年)
  • スイッチングユニット(10年)
蓄電池設備には、点検の必要性はありますか?

設備の機能を維持するために、電気事業法や消防法、建築基準法などの法令によって、維持管理の基準が定められています。蓄電池設備は、長年の使用によって各機能が劣化し、ついには機能が果たせなくなり、環境や使用条件の変化で思わぬ突発事故に結びつく場合があります。安心して使用するための定期的な点検・整備の実施は、ユーザーの責任です。「うちの設備は、まだまだ大丈夫」と過信せずに、定期点検を行いましょう。

直流電源装置は何のためにあるの?

直流電源装置は、蓄電池と蓄電池を充電するための整流器で構成され、また、建物に必要な直流電源を供給するものです。直流電源は、万が一の停電の際に受変電設備の監視や操作、計装機器や通信機器等をバックアップするために必要であり、建築基準法に基づく非常照明の電源として役目を担っています。

触媒栓は何のために付いているのですか?

蓄電池を充電する際、充電終期に近づくと、その電気量の一部は電解液中の水を電気分解し、負極から水素ガス、正極から酸素ガスを発生し、蓄電池外部へ放出されて電解液が減少するという症状が起こります。

触媒栓は水素ガスと酸素ガスを反応させて水を作り、蓄電池内部に戻す役割を担い、補水などの面倒な保守作業を軽減させます。また、水素ガスと酸素ガスの混合ガスは燃焼や爆発の可能性があるため、触媒栓は防爆性能を発揮。触媒栓を長時間使用していると、その性能が劣化し還流効率や防爆性などの機能も低下してきますので、使用開始後5年を経過したら、全数を取り替えてください。

蓄電池の劣化診断とは何ですか?

蓄電池容量試験を実施することにより残存容量が数値として分かりますので、取り換え時期の立案ツールとして活用できます。

汎用UPSの蓄電池寿命の警報が出ました。そのまま使用して問題ありませんか?

蓄電池が期待寿命に達しました。機種によっては蓄電池の充電を止めてしまうものもありますので、早めに蓄電池の交換や装置一式の交換をお願いします。

ベント形鉛蓄電池については、均等充電をどのくらいのペースで実施したらよいですか?

使用開始から3年程度は半年に1回程度です。その後は3~4か月に1回実施してください。